新曲を覚えてみよう!【歌の練習ハック】
こんにちは、ボイストレーナーの青山里保です。
皆さん、新曲を練習するとき、どうやってはじめますか?
むやみやたらに、意味もなく繰り返すことは、練習ではありません。
練習の内容に意味を持たせて、新曲を自分のレパートリーにするために、
ちょっとした方法をお教えします♪
目次
新曲ってどうやって練習する?
新曲に入った時って、その曲とは「はじめまして~」な時がほとんどかと思います。
そんな時はなによりも、何度も曲を聴くことが大切‼︎
まずは、ぼんやり全体を確認して、どんな曲調なのか、メジャー?マイナー?
リズムはどんな感じか、3拍子?4拍子?しっかりと声を出すのか、優しく歌うのか。
どんなことを歌った曲なのか?恋愛?友情?日常?この言葉は素敵だな~とか。
大雑把でもいいので、「あ~、こういう感じね~」とその曲のイメージを作っていきしょう。
最初は、歌のメロディを追いかけていると思いますが、
だんだんとバンドの演奏にも耳を傾けます。
ギターの音、ピアノの音、ベースの音、ドラムの音、パーカッションの音。
そうすると、自分一人で歌ってみたときに、よりバンドの演奏を感じながらアカペラできます。
(この作業は後でもいいかな)
譜面と歌詞カードを用意しよう!
そして、しっかりと聴きこんでから、譜面や歌詞カードでメロディを追いながら聴いてみましょう!
※譜面が読めない人は、歌詞カードのみでOK!
この時、譜面と歌詞カードは別々に用意してあるといいですね。
譜面は、曲の構成を理解するのに役立ったり、メロディを覚えるときに視覚的に補助してくれます。
そして歌詞カードは、歌詞1行ずつに少し余裕を持たせて、注意ポイントを書き込めるようにしておくといいですよ!
繰り返し曲を聴いて、歌ってみると・・・
譜面と歌詞カードをみながら、まずは鼻歌でいいので歌ってみます。
メロディを鼻唄で歌えるくらい覚えたら、歌詞でも歌ってみましょう。
そうすると、歌詞で歌ってもうまくいかない所が絶対に出てきます。
「なんか、リズムあってるのかな…これ…」
「ここのフレーズ速くてついていけないな…」
「息が続かないー!!」
などなど、一曲って大体4分くらいありますが、そのうちの1番だけでも何箇所かは難しいパートが出てくるはずです。
それをそのまま放置して、ただただ繰り返すのは練習ではありません。
歌詞カードに赤ペンで書きこんでいこう!
息が続かないなら、まずはたくさんブレスを取っていいので、歌詞カードにブレスマースVを書き込んでそこで必ず息を吸うようにしてみましょう。
わからない言葉には、フリガナを振ったり、発音記号を書き込んでいきましょう。
難しいフレーズは、一度音符で確認してみて、歌詞をどうやって振り分けているのか理解しましょう。
音符が読めないなら、聴いて確認します。スロー再生するのもいいですね!
そうやって、自分だけの歌詞マップを作っていくんです!
自分がどこでミスをしたかって、意外に忘れてしまいます。
たまに書き込んでみてね!とお勧めしても、全く書き込まない人がいますが、
次歌うときに絶対同じところで間違えています。
人間の記憶力なんて、大人になればなるほどいい加減なものですから、
実際に証拠を残すに越したことはないかなと思います。
こうしたい!という装飾も書き込むとGOOD!
勿論、ミスしやすいところを書き込む以外にも、
ここでビブラートをつかおう!とか、ここはブレイクしてみよう!とか
曲をブラッシュアップする装飾も書いておくと、便利ですね♪
大体覚えてきたら、今度は歌詞に目を向ける!
皆さん、昔から絶対に覚えている歌ってありません?
そういう曲って、歌うときに何かイメージがあると思います。
高校の時の帰り道に聴いたな~と夕焼けを思い出したり、好きだった人の変な癖を思い出したり。
曲って、何か意味を持つと、とても記憶しやすいんです!
例えば、恋の歌なのであれば、どんな場面の歌で、相手の人は何歳くらいで、いつ出会って、
でも今はもう付き合っていなくて、その人のことを思いながら見上げた空はどんな色で、
風がどんな風に吹いていて、、、など
歌詞を聴いたときに、あなたはどんなイメージをしたのか。
それってとても大切だと思います。
同じ曲を聴いても、聴く人が違うと、全く違う方向へと物語が進んだりもします。
「あなたの音楽」という一枚の絵画を描くような、ひとつの絵本のような
イメージを膨らませる作業、ぜひやってみてください。