
初めて人前で歌う日、本番がきたのなら。
こんにちは、music-villageボイストレーナーの青山里保です。
あなたが初めて人前で歌う時が、ついに来ます・・・!
本番当日は何を気を付けていればいいのでしょうか?
一緒に考えていきましょう!
目次
【初めての本番がきたのなら】当日の準備編
当日は、ライブハウスの入り時間ぎりぎりまで寝るのはやめておきましょう。声帯がむくんでいると声が出しづらいです。寝不足でも出しづらいです。前日はしっかり寝て、当日は早めに起きて、軽いエクササイズをして声を起こしていくのがいいでしょう。
その時の注意点ですが、レッスンでやっていた音源をそのまま本番当日の練習に使うと、負荷がありすぎる場合があります。レッスンはあくまでボイス【トレーニング】であって【ウォームアップ】ではありません。リップバブルやストローエクササイズ、リップトリル、ニュートラルな言葉といったウォームアップを意識したエクササイズをやりましょう。
【初めての本番がきたのなら】サウンドチェック&最終リハーサル
まず会場入りしたら、スタッフの方々に「はじめまして。〇〇です。今日はよろしくお願いします!」とご挨拶しましょう。お互い気持ちよくライブを進められると、余計なストレスになりません。
ライブハウスには、サウンドチェックというものがあります。当日、お客さんを入れて演奏する前に、それぞれの楽器の立ち位置や音色や音量、バランスを整える時間です。ライブの中でも、音の小さい曲や大きい曲、バラードだとリバーブを多めに入れたりと、欲しい音色が場面によって変わることがあります。勿論、最初からそこまで考えることは難しいですが、もし自分に構想があるのであれば、ぜひ音色の調整をしてみてください。
また、サウンドチェックの際に時間が余っているなら、最終リハーサルもしておきましょう。慣れたバンドは簡単なチェックのみかもしれませんが、初めてライブをするあなたは不安な個所もあると思います。不安なところの最終確認を時間内にしておきましょう。
サウンドチェック(最終リハ)が終わったら、「以上です。今日はよろしくお願いします!」と再度挨拶して、ステージ外へはけましょう。
【初めての本番がきたのなら】いざ、初ステージへ!~緊張との向き合い方~
初ライブ、緊張しますよね。緊張するといつも出来ていたことが出来なくなったり、ど忘れしてしまったりします。首に筋肉の緊張がでたり、鼓動が速くなったり。
でも、誰しも、緊張はします。安心してください。
そして、勇気を出して会場にいる自分のお客さんや、他の人に呼ばれて来てくれたお客さんに、感謝します。何もそこにいる人たちは敵ではありません。あなたの歌を聴きに来たのです。だから、あなたに出来ることは、今できる精一杯の歌を届けることだけ。
「今日は来てくれてありがとう」「どうぞ楽しんで聴いていってね」
と、心で思うだけでも、「やばい、緊張してきた…吐きそう…」と思うよりもずっと穏やかに歌えますよ。
【初めての本番がきたのなら】曲の始まりを急がない
これは私が好きな話。
あるジャズの大御所シンガーさんが、出番になってもステージに向かわなかったので、ピアニストの方が呼びに行きました。
そしたら「また、歌う気持ちになっていない」といったんだそうです。
結局その日は何分かスタートを遅らせました。
これって、一瞬わがままに聞こえるかもしれませんが、私にとって凄く大きい意味を持っています。
別に10分スタートを遅らせるのが良い言っているのではなく、オンタイムで始められる事が良いことには変わりありません。でも、慌てて始めて、心の準備不足でぐちゃぐちゃになるのは、良くないですよね。心をちゃんとライブへと向かわせて、最高のパフォーマンスが出来る精神状態になる事は、音楽という瞬間芸術にはとても大切だと思います。
ステージに立った瞬間から、パフォーマンスです。
あなたが、伝えたかった音楽、ことば、想い、景色。それらを、表現する。
気持ちがのめりこめると、緊張も解けていきます。ぜひ、音楽を享受してください♪